モルモットの病気

飼育について

モルモットは臆病な性格の子が多いです。そのため静かな場所で飼育し、隠れ家も準備してあげてください。

本来アンデスの高山地帯に生息しているため、高温多湿は苦手です。夏場は注意してください。

モルモットは完全草食性であるため、牧草、専用ペレット、野菜、果実などをバランスよく与えてください。

また、他の動物と異なり、ビタミンCの体内合成が出来ません。ビタミンCの豊富な野菜を与える、ビタミンCに配慮されたペレットの使用、サプリメントの使用などを検討してください。

排泄物の量が多い動物です。ケージはこまめに掃除し、清潔に保ってください。

運動不足解消のため、ケージの外でも運動させてあげることをお勧めします。

歯の病気

モルモットは合計20本の永久歯があり、すべての歯は常生歯という常に伸び続ける性質をもっています。

そのため、常にものを食べ続け、上の歯と下の歯をすり合わせることにより、自身の歯の長さを調節することが大切です。

しかし、不適切な食事、年齢、体調不良、外傷など様々な要因が絡み、不正咬合呼ばれる噛み合わせの悪い状態になってしまいます。

食べにくそうに口をくちゃくちゃさせる、よだれが増える、食欲低下などの症状がみられる場合、歯のトラブルが関係している場合がありますので、口腔内チェック等を実施したうえで、歯のトリミング処置を行います。

ケージの噛み癖を防ぎ、牧草中心の食事にするなど咀嚼を増やす生活を送ることが病気を防ぐのに効果的です。

おなかの病気

草食動物であるモルモットは大きな盲腸を持ち、非常に発達した腸内細菌叢を持っています。不正咬合、繊維摂取不足、体調不良などで消化管の動きが悪くなると、異常発酵に伴うガスの発生による鼓張、疼痛、下痢、便秘、食欲低下などの症状が見られます。

また、モルモットは自身の体調不良を隠す習性があるため、日頃から食欲、排便状態を確認し、普段と異なることがある場合は早めにご相談ください。

皮膚の病気

モルモットにはズツキダニ、ハジラミ、疥癬などの皮膚感染症がみられます。

脱毛、皮膚炎、フケ、かゆみがみられます。

特に疥癬は発作のような強いかゆみが見られる場合があります。

多くは駆虫剤を用いて治療します。