フェレットの病気

フィラリア症 

犬や猫の病気として有名なフィラリアですが、フェレットにも感染します。

蚊に刺されることにより感染し、フィラリアは心臓に寄生します。

感染すると、元気消失、咳、呼吸困難、腹水、心不全などの症状が見られ、治療は困難となります。

蚊の出現の時期に合わせ、予防薬を飲むことにより感染を予防できます。

ジステンパーウイルス感染症

ジステンパーウイルスは犬にもみられる感染症です。

フェレットでは治療が困難なケースが多くまた致死率も高い病気です。そのため、感染後短期間で亡くなってしまうこともあります。

症状は皮膚病から始まり、最終的に神経症状が見られます。

定期的なワクチン接種により予防していくことをお勧めします。

副腎の病気

中年齢以降で多く出る病気です。大きくなった副腎からでる性ホルモンの上昇により、脱毛、削痩、発情徴候、前立腺肥大など様々な症状がみられます。

発生原因には性成熟前の性腺摘出、遺伝、栄養、照明などが考えられています。

脱毛は尾や腰部から始まり、左右対称性に全身へ広がっていくことが多いです。

治療には注射、内服薬、外科手術などがあります。

インスリノーマ

3歳以上の中~高齢で多く出る病気です。膵臓からでる血糖値を下げるインスリンというホルモンが過剰に出ることにより、低血糖を起こします。

副腎の病気と併発することも多く、注意が必要です。

症状には、活動性の低下、体重減少、うつろな眼、運動失調、衰弱、後ろ足に力が入らないなどが見られ、緊急時には虚脱や発作などの症状を出すこともあります。

中年齢以降では年に1-2回の定期健診で血糖値を確認していくことをお勧めします。

治療には内服薬、食事療法、外科手術などがあります。