チンチラの病気

飼育について

チンチラは草食性、音に敏感な動物です。警戒心が強い動物ですが、慣れるとコミュニケーションをとることもできます。

野生ではアンデス山脈の寒冷地に生息しているため、高温多湿は非常に苦手です。

飼育温度は湿度50%以下の場合18-26℃でも可とは言われていますが、20℃を超えないように室温を管理することをおすすめします。

ケージは高さのあるものを選び、踊り場を使いぴょんぴょんと跳ねれるようにしてあげてください。キャットタワーを使い上下に動けるように遊び場を作るのも1つの方法です。

砂浴びをすることにより、毛皮のメンテナンスをします。毎日砂浴びをさせてあげましょう。

歯の病気

チンチラは合計20本の永久歯があり、すべての歯は常生歯という常に伸び続ける性質をもっています。

そのため、常にものを食べ続け、上の歯と下の歯をすり合わせることにより、自身の歯の長さを調節することが大切です。

しかし、不適切な食事、年齢、体調不良、外傷など様々な要因が絡み、不正咬合呼ばれる噛み合わせの悪い状態になってしまいます。

食べにくそうに口をくちゃくちゃさせる、よだれが増える、食欲低下などの症状がみられる場合、歯のトラブルが関係している場合がありますので、口腔内チェック等を実施したうえで、歯のトリミング処置を行います。

ケージの噛み癖を防ぎ、牧草中心の食事にするなど咀嚼を増やす生活を送ることが病気を防ぐのに効果的です。

おなかの病気

草食動物であるチンチラは大きな盲腸を持ち、非常に発達した腸内細菌叢を持っています。食欲低下、体調不良等で消化管の動きが悪くなると、異常発酵に伴うガスの発生による鼓張、疼痛、進行するとショックを起こしてしまうこともあります。

食欲低下、便の形や量の異常などの症状は、おなかのトラブルが関係している場合があります。

また、日頃の砂浴びや牧草中心の食事、適度な運動、食欲排便状況の確認はおなかの病気を防ぐのに効果的です。