うさぎの病気

歯の病気

うさぎは合計28本の永久歯があり、すべての歯は常生歯という常に伸び続ける性質をもっています。歯の成長速度は1年で10-12cmとも言われています。そのため、常にものを食べ続け、上の歯と下の歯をすり合わせることにより、自身の歯の長さを調節することが大切です。

しかし、不適切な食事、年齢、体調不良、遺伝的要因、外傷など様々な要因が絡み、不正咬合呼ばれる噛み合わせの悪い状態になってしまいます。

食べにくそうに口をくちゃくちゃさせる、よだれが増える、食欲低下、流涙などの症状がみられる場合、歯のトラブルが関係している場合がありますので、口腔内チェック等を実施したうえで、歯のトリミング処置を行います。

ケージの噛み癖を防ぎ、牧草中心の食事にするなど咀嚼を増やす生活を送ることが病気を防ぐのに効果的です。

おなかの病気

草食動物であるうさぎは大きな盲腸を持ち、非常に発達した腸内細菌叢を持っています。食欲低下、体調不良等で消化管の動きが悪くなると、異常発酵に伴うガスの発生による鼓張、疼痛、進行するとショックを起こしてしまうこともあります。

食欲低下、便の形や量の異常などの症状は、おなかのトラブルが関係している場合があります。

また、日頃のブラッシングや牧草中心の食事、適度な運動、食欲排便状況の確認はおなかの病気を防ぐのに効果的です。

当院では自宅でブラッシングのできないうさぎのために、30分ほどお預かりして被毛のお手入れも行っています。お気軽にご相談ください。

子宮・乳腺の病気

3歳以上の未避妊うさぎで多くみられます。子宮の腫瘍は半数近くが悪性腫瘍といわれています。

血尿、陰部からの出血などの場合子宮の病気が関係している場合があります。これらの病気の治療には多くのケースで外科的な治療が必要となります。

また、若齢期での避妊手術には病気を防ぐ効果があります。