ハリネズミの病気

飼育について

ハリネズミは夜行性、単独生活、昆虫を好む動物です。一般的に飼育されているヨツユビハリネズミは冬眠をしません。低温で仮死状態となることもあるため、温度管理には注意が必要です。

臆病で聴覚が発達しているため、静かな環境で飼育することをおすすめします。

食餌には高たんぱく、低脂肪のハリネズミ専用フードがお勧めです。フェレットフードやキャットフードを代用することも可能ですが、脂肪分が多いため肥満となりやすいので体重管理には注意しましょう。副食として昆虫(コオロギ、ミールワームなど)、動物性たんぱく(ゆでたまご、ゆでたササミなど)、野菜果物を与えます。

しかし、ハリネズミの栄養要求に関しては未だに明らかとはなっていません。

ハリネズミは夜間に数キロもの距離を移動するとも言われており、ケージ外の散歩や回し車(足を挟む心配のないもの)などを利用し、運動量を増やす工夫をしてあげてください。

ハリネズミ専用フードや外骨格のある昆虫は噛むことにより、歯石を落とし口の中を綺麗に保つ効果が期待できます。もし、硬いペレットが食べにくいようであればふやかして与えてみてください。

昼間はぐっすり眠る時間帯なので暗い環境にしてあげてください。定期的な爪切りも必要です。

口の病気

ハリネズミは歯石の沈着、歯周病、腫瘍が多くみられます。

食欲が落ちた、口から血がでているなどの症状がみられます。

ただし、ハリネズミの口の中を見ることは非常に困難で、検査に鎮静または全身麻酔が必要になることがほとんどです。

原因によって全身麻酔下で歯石取りや腫瘍の摘出などの治療を行います。

皮膚の病気

針が抜け落ちる、フケ、かゆみなどの症状が見られます。

ダニとカビが原因となることが多いです。